結論から言う。年末年始に食べ過ぎて体重が増えるのは、ほぼ全員に起こることだ。問題は増えること自体ではなく、増えた分が戻らずに定着してしまうことだ。
焦って極端な対応を取るのではなく、一時的な増加と定着する増加を区別し、冷静に対処することが結果を分ける。以下で整理する。
年末年始の増加の正体
年末年始に1〜3kg増えるのは珍しくない。だが、その内訳の多くは水分と食事の重量だ。塩分の多いおせちや鍋で体がむくみ、胃腸に食事が残っている。1日で体脂肪が数kg増えるには通常の食事を大幅に超えるカロリーが必要であり、数日間の食べ過ぎでそこまで到達することはまれだ。
つまり、数日後に生活を戻せば自然に落ち着く分が大きい。
やるべきこと
普通の食事に戻す:断食ではなく、たんぱく質と野菜を中心にいつもの食事に戻す
水分をしっかり取る:むくみを流すためにも水やお茶をこまめに
軽く動く:散歩やストレッチ程度でいい。ハードな運動は不要
体重計に一喜一憂しない:1週間単位で傾きを見る
やってはいけないこと
極端な断食:筋肉が落ち、代謝が下がり、次の食べ過ぎへの反動を作る
「正月太りリセット」を謳うサプリ:科学的根拠のないものに飛びつかない
焦って薬を自己判断で始める:医師の診察を経ずに入手するのは危険
「毎年戻せなくなっている」なら
年末年始のたびに増えて、春になっても戻りきらない。これが数年続いているなら、年単位で体重が上がっている。生活習慣の工夫だけでは構造的に追いつかない段階かもしれない。
食欲の仕組みに作用する医療的な選択肢を検討する価値がある。来年の年末年始に向けて、今から備えておけば同じパターンを繰り返さずに済む。(→ /glp1-before-new-year/ で正月太り予防を解説)(→ /when-to-start-glp1/ で始めるタイミングを解説)
ただし、マンジャロは2型糖尿病の治療薬であり、体重管理目的の使用は適応外使用にあたる。使用の可否は医師が判断する。
よくある質問
Q. 正月に3kg増えましたが大丈夫ですか?
A. 多くは水分と食事の重量です。普通の食事に戻せば数日で落ち着く分が大きいです。焦って断食しないでください。
Q. リセットするにはどうすれば?
A. たんぱく質と野菜中心の食事に戻し、水分を取り、軽く動く。極端な制限は逆効果です。
Q. 毎年戻らなくなっています。
A. 年単位で体重が上がっているなら、生活習慣だけでは追いつかない可能性があります。医療的な選択肢を含めて検討してみてください。
安全性に関する重要なお知らせ
適応外使用について
マンジャロ(チルゼパチド)は日本国内で2型糖尿病の治療薬として承認された医薬品です。体重管理・ダイエットを目的とした使用は、承認された効能・効果の範囲外(適応外使用)にあたります。肥満症に対してはチルゼパチド製剤「ゼップバウンド」が別途承認されています。いずれの使用も医師の診察と判断が前提です。
医師の診察が必須
本剤は処方箋医薬品です。使用の可否、用量、継続・中止の判断は、必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。
個人間売買・個人輸入の警告
医薬品を個人間で売買・譲渡する行為、および海外からの個人輸入は、偽造品の混入や健康被害のリスクが極めて高く、推奨できません。入手は必ず国内の医療機関を通じて行ってください。
副作用について
主な副作用として、吐き気・下痢・便秘・腹部不快感・食欲不振などの消化器症状が知られています。重大な副作用として低血糖や急性膵炎などが報告されています。気になる症状があらわれた場合は、速やかに処方医へ相談してください。
参考文献
・日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」
・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品情報
