結論から言う。飲み会が続く時期に「太らない」のは現実的ではない。だが「太りにくくする」ことはできる。鍵は、飲む日の立ち回りではなく、飲まない日の過ごし方にある。
以下で、飲み会シーズンの体重管理を、生活の工夫と医療的な選択肢の両面から整理する。
飲み会で太る仕組み
アルコール自体にカロリーがある(1gあたり約7kcal)。加えて、酒の席ではおつまみの量が増え、締めの炭水化物まで行きやすい。アルコールが入ると判断力が鈍り、「今日くらいいいか」が積み重なる。これが週に2〜3回繰り返されれば、増えないほうが不自然だ。
さらに、アルコールは睡眠の質を下げ、翌日の活動量も落とす。飲んだ日の影響は翌日以降まで続く。マンジャロ使用中の飲酒については別記事で詳しく扱っている。(→ /mounjaro-while-drinking/ で飲酒との付き合い方を解説)
飲む日にできること
空腹で飲まない:事前にたんぱく質を取っておく。空腹+アルコールは食欲を暴走させる
水を挟む:お酒1杯ごとに水を1杯。ペースが落ち、総量が減る
おつまみを選ぶ:枝豆、刺身、焼き鳥(塩)など、たんぱく質寄りのものを先に
締めを控えるか半量に:全部断る必要はないが、量を意識するだけで差が出る
飲まない日が勝負
飲み会の日を完璧にコントロールするのは難しい。だからこそ、飲まない日の食事と活動量を整えることが本当の勝負だ。間の日にたんぱく質を確保し、水分を取り、軽く動く。この積み重ねが、飲み会の上振れを相殺する。
食事の整え方の基本は別記事で解説している。(→ /mounjaro-meal-guide/ で食事の整え方を解説)
飲み会シーズンに医療を使う選択肢
毎シーズン同じパターンで増えて戻せない人は、生活習慣の工夫だけでは構造的に追いつかない可能性がある。GLP-1受容体作動薬は食欲をホルモンレベルで穏やかにするため、飲みの場でも「そもそも食べたい量が減る」面がある。
飲み会シーズンの前に始めておけば、増え方そのものを抑えられる。逆算の考え方は別記事で解説している。(→ /when-to-start-glp1/ で始めるタイミングを解説)
ただし、マンジャロは2型糖尿病の治療薬であり、体重管理目的の使用は適応外使用にあたる。使用の可否は医師が判断する。
よくある質問
Q. 飲み会が多い時期に太らない方法は?
A. 「太らない」より「太りにくくする」が現実的です。飲む日の工夫より、飲まない日の食事と活動量を整えることが鍵になります。
Q. お酒をやめるべきですか?
A. やめる必要はありません。頻度と量を意識し、飲む日と飲まない日のメリハリをつけることが現実的な管理です。
Q. 飲み会前に何か食べておくべき?
A. 空腹で飲むと食欲が暴走しやすくなります。ゆで卵やナッツなどたんぱく質を先に取っておきましょう。
安全性に関する重要なお知らせ
適応外使用について
マンジャロ(チルゼパチド)は日本国内で2型糖尿病の治療薬として承認された医薬品です。体重管理・ダイエットを目的とした使用は、承認された効能・効果の範囲外(適応外使用)にあたります。肥満症に対してはチルゼパチド製剤「ゼップバウンド」が別途承認されています。いずれの使用も医師の診察と判断が前提です。
医師の診察が必須
本剤は処方箋医薬品です。使用の可否、用量、継続・中止の判断は、必ず医師の診察を受けたうえで行ってください。
個人間売買・個人輸入の警告
医薬品を個人間で売買・譲渡する行為、および海外からの個人輸入は、偽造品の混入や健康被害のリスクが極めて高く、推奨できません。入手は必ず国内の医療機関を通じて行ってください。
副作用について
主な副作用として、吐き気・下痢・便秘・腹部不快感・食欲不振などの消化器症状が知られています。重大な副作用として低血糖や急性膵炎などが報告されています。気になる症状があらわれた場合は、速やかに処方医へ相談してください。
参考文献
・日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」
・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品情報
